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子どもの感情能力

子どもの感情能力と気づき


アーサー・ジェルシルドは発達心理学者です。学校が子どもや教師の自己認識を育む方法を何十年もかけて研究していました。彼の研究では、小学4年生から大学までの3,000人の生徒へのインタビューを行い、子どもたちは一般に認識されている以上に自己認識を持っていることを明らかにしました。生徒が自分自身の性格的特徴、感情の傾向、他人に対する感情に関する事柄について、非常に多くの共通理解を持っていることを発見しました。小学生であっても、自分の気持ちが傷つくこと、悲しむこと、失望することがどんなことかを知っています。それは、研究対象であった、大学院生が経験するのとほぼ同じ基本的な意味を持っていました。

子ども自身の気づきを支える


もし、自分に発達障がいの傾向があったならその生きづらさを子ども自身も感じています。ただ、それは大人からのラベルである「発達障がい」ではなく、「自分はみんなと何か違う」「同じようにできない」という不全感であったり、言葉にできないイライラや、不安感であることもあります。それが腹痛や頭痛など体の症状として表現されることも少なくありません。子どもは言葉で表現して伝えるということがまだ未熟さからです、しかし、感情については、大人と同じような痛みや不安を感ています。


学習という場面を通して子どもが自分の特性に気づくこと


自分の感情や特性に気づくには、それを支えて言葉にすることを手伝う大人、それを話しても受けえれてもらえる信頼感と、その気づきを一緒に乗り越えられる支えが必要です。診断名はその理解を深める手助けになるかと思いますが、子ども自身が特性を理解して、適応できればそれは障がいではないと私たちは考えます。全ての子どもにとってのWell Beingに繋がる支援を目指しております。発達障がいではないかもしれない、そういった事例も多く見受けられていますので、まずは私たちにご相談くださいませ。